今年は、桜の開花も早く、入学式にはもう散ってしまうのではないかしら…と心配しましたが、思いのほか花を長く楽しむことができました。
入学式を経て、幼稚園や小学校という新しい生活の始まったご家庭はもちろんのこと、進級やクラス替えなど、どのご家庭でも「うちの子ももう〇年生…なのね」と、お子様の成長を改めて実感なさっているのではないでしょうか。
その一方で、お子様にもお母様方にも分からないことや初めてのことだらけの新学期は、疲れやストレスがたまりがちな季節でもあります。
入園となると、今までのように好きな時間に公園で遊ぶのとは違い、毎日同じ時間に起きて出かけるといった生活になるだけでなく、いつも一緒にいたお母様がいないといった環境の変化があります。
一方、学校に入学したお子さんは、それまでお母様に手を引かれて出かけていた道を一人で歩くといったドキドキ感に加えて、新しい友達・先生との関係や、学習が始まったりといった変化をむかえます。
お教室にも真新しい幼稚園のお制服やピカピカのランドセル姿のお子さんたちが元気に通ってきてくださっています。
この時期、私たちは努めて、今までと同じようにお子さん方を教室でお迎えするように心がけています。どんなに、お子さんの環境が変わっても、お教室に来れば、今までと同じお友達、先生がいる…という安心感を持っていただければと思うからです。
学校や幼稚園での新しい発見を、目をキラキラとさせてお話してくれるお子さんもいれば、気を張って頑張っているせいか、お教室に来るころには疲れてしまっていたり、ちょっと落ち着かないお子さんもいます。お子さんなりに、すごく頑張っているんだな…と、それだけでこちらの方が、胸がジーンとしてしまいそうになります。
お子さんの環境の変化だけでなく、お母様方も、お弁当作りが始まったり、PTA活動など初めてのことも多く、今までとは違う生活リズムに、緊張してお過ごしではないかと思います。お子さんにも、「なんでも一人でできないと…」と、つい期待が先走ったりしてしまいませんか?
新学期は忙しく、つい親子でゆっくり過ごす時間を見逃してしまいがちですが、こんな時期だからこそ、是非、親子でゆっくりお話をしたり、スキンシップをとったりしていただきたいのです。
今年は例年よりも、長い連休がやってきます。楽しい計画が盛りだくさんのご家庭もあるかと思います。ようやく新生活に慣れてきた矢先の連休は、せっかくのペースを乱してしまう危険もあり、そこは要注意です。でも、少しでもお子さんとのんびりと向かいあう時間を作っていただけたらと思います。そして、お子さんが感じている不安がないか、お子さんの話をしっかりと聞いてあげてください。
2019-04-25
(山本)