2020-04-20

当たり前への感謝


お教室でお子さんとお会いできなくなってから、二週間が過ぎました。

いつもの春であれば、ピカピカのランドセル姿の新入生や、進級して少しお兄さん、お姉さんになるお子さんたちへのエールをお届けしているはずでした。

幼稚園や学校が長く休みのなか、生徒さんたちはどうしているだろうと思わない日はありません。

こんな外出自粛の生活となってみて、改めて人とのつながりの大切さをかみしめていますが、そのせめてもの救いがネットによる繋がり(若い人たちは、zoom飲み会などというのも盛んなようですが)私はせいぜいSNS。その中で、小さいお子さん3人のママであるスウェーデン人の知り合いがこんなことを投稿していました。


〝自宅の中の限られた生活の中で、色々な工夫をして暮らしているけれど、子供たちには毎日夕食のときに〈3つの感謝〉を言わせることにしています。


 
最初、小さな子供が、しかもこんなに制約の多い生活の中で「感謝」を見つけるのは大変なのではいかと思ったのですが、著作家の小林正観さんの言葉の中にこんな一説を見つけました。


願いがかなったら、望んだものが手に入ったら感謝する、というのは、本当の感謝ではありません。 


何も要求することなく、不平不満を言うこともなく、いま目の前にあるものをありがたく味わう。

 

それこそが、本当の「感謝」なのです。


人は、自分がいかに幸せな状況のなかで生きているのかに気がつきません。


かぜをひいて、丸1日何も食べられなかったら、かぜが治ったときに食べた1杯のおかゆがとてつもなくおいしく感じられるでしょう。


元気いっぱいで毎日おいしいごちそうばかりを食べていたら、おかゆのおいしさはなかなかわからないでしょう。

では、かぜで丸1日食べられなかったことは、はたして不幸なことだったのでしょうか?


そうとはいえないでしょう。


今、私たちは、ちょっと前まで「当たり前」だったことが、そうではなくなってしまったことをまさに体験しています。でもそれはきっと、私達が「当たり前」の幸せに気づくための出来事なのかもしれません。

そんなことを語り合える親子関係が素敵だなと思ったのでした。

親子関係も煮詰まりがちな生活には、ちょっと硬いお話になってしまいまた。

最後にネットで見つけた楽しそうなリンクを一つご紹介します。

小学生向きではあるのですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

https://houkago.asahi.com/?iref=logo

 
一日でも早く、生徒の皆さんと元気にお会いできる日がきますように!

もう少しの間、おうちでの生活を頑張って過ごしましょうね。(山本)