今年の夏はとても暑い日が多く、教室についた子供達の顔は真っ赤、全身から滝のような汗が流れていましたが、ここ最近は急に涼しくなり、やっと秋が到来した感じです。
今年の秋は通年行われている学校の文化祭や体育祭は軒並みコロナウィルスの感染防止の観点から中止または規模を縮小しての開催となっているようです。
そんなニュースを聞くたびに子供達を不憫に思っていたのですが、当の子供達はそんな大人の気持ちとは裏腹に現状を楽しむ力を備えているようです。
たとえかけっこがなくなっても「ダンスが難しいけど頑張ってるの!」と目を輝かせて教えてくれたり、「幼稚園にお母さんだけ見に来られるんだよ!」と嬉しそうに話してくれます。
そんな姿を見るたびにそれぞれの状況下で楽しめる子供達のすごさ=パワーを感じます。
いま年中さんの授業で「さいころのひみつ」というカリキュラムを行っています。“さいころの表と裏の面の数を合わせると7になる”ことを知らない子供たちは目の前で表の面を見ただけで裏の面の数を当てるインストラクターを「すごい!」と素直に喜び、キラキラした目で見つめてくれます。
「じゃあ、みんなにも秘密を教えてあげるね」と話すとそれはもう大喜び。作業を進めながら「ここもここも合わせたら7になるから次も7じゃない?」「ほらやっぱり7になった!」とそれはもう次から次へと過程→発見を繰り返し、自らさいころの秘密を見つけ出してくれます。
そのあと、さいころの展開図を見て表と裏の面は隣り合っていないことに気付くと、あとはインストラクターの出すクイズにも楽しそうに答え得意満面に帰っていきます。
自分で発見する喜び、謎を解き明かす達成感。
これは子供から大人になるまで持ち続けてほしいと願うものです。
さいころの展開図は中学受験にもよく出てくる問題です。
難関中学校の問題で大人の私が見ても難しいなぁと唸るようなものなのですが、そんな問題を見ながら目を輝かせ「面白い!」と思えるチャイルドの子供達が増えてほしいと願っています。
もうすぐ今年最後の思考力テストの締め切りです。
小さいころから考える面白さを知ることができるチャンスです!
保護者の方々もお子様と一緒に問題にチャレンジして「面白い発見」を楽しんでみてはいかがですか?
(岩波)
2020-09-20