秋も深まる11月初め、来春入園のための考査が各園で行われました。
早いところでは、考査当日発表があり、お母様方からは幼稚園合格の連絡をいただき、私たち講師陣もお母様からの明るい声にほっとしております。
きっと今は、来春の入園に向けて、穏やかな日々を過ごしていらっしゃると思います。
さて、今回はそんなお子様の入園を心待ちにしているお母様方に、入園前までにご家庭で取り組んでほしいことを書いてみます。
まずは、『早寝早起きの習慣と体力をつけましょう』ごくごく一般的なことですが、とても大切です。
幼稚園に入ると多くの場合、降園時刻の14時頃までお昼寝なして活動します。
朝から元気に活動するためには、早く起きて、体も頭も活発に動いている状態で登園したいものです。
「早く寝かせたいのですが、なかなか寝てくれなくて・・」というお子様には、早く寝かせることよりも、早起きさせて朝食をしっかり食べさせてみてください。
特に、炭水化物とタンパク質をしっかり摂ることにより体内時計がリセットされる・・と言われています。朝食メニューとしては、もちろんカルシウムやビタミンも合わせて摂りたいところですが、“体内時計リセット”を考えると、まずは“炭水化物とタンパク質”を摂ることを心掛けてみてください。
早起きと朝食で体内時計をリセットして、午前中から活動できる体を整えておきましょう。
次に『声をかけたときにトイレに行けるようにしましょう』
この時期多くのお子様たちがトイレトレーニング完了でパンツになっていると思います。
そんなお子様にお母様が「トイレは?」と聞くと「今、ない!(今は出ない)」と答えたのに、5分もたたないうちに「ママ、トイレ!!でちゃう!」「え~、さっき聞いたじゃない・・・」などということ、よくありがちですね。
幼稚園では、「今から外に遊びに行きますよ、その前にトイレに行きましょう」「今からお弁当を食べますよ、その前にトイレに行きましょう」などというように、活動にはいる前に必ず子どもたちに排泄を促します。
そして、そのタイミングでトイレに行けないと、活動の最中にトイレに行きたくなって活動を中断することになったり、間に合わなくておもらしをしてしまったり・・ということになりかねません。
先生に「トイレに行きましょう」と言われて自分の意志で出せるように、練習しておくことが大切になります。
この年齢で、尿意を感じてトイレに行くのではなく、自分で『出そう』と思ってトイレでできるのは、なかなか難しいものなのです。
ご家庭では、「今から公園に遊びに行きましょうね、その前にトイレに行きましょう」・・という感じで、声をかけたときにトイレに行って排泄できるようにして慣れておきましょう。
さらに、もう一つ。
『自分のことは自分でできるようにしましょう』
これも、ごくごく一般的に言われることですが、何ができるようにしておくとよいか知っておくことも必要です。
上履きの着脱、園バックのファスナー(金具留め)などの開け閉めと中身の出し入れ、園服(制服)の着脱、そして お弁当のセッティングと片付けなどです。
その中でもお弁当や給食のセッティングでは、ご家庭でぜひ練習をしていただきたいものです。幼稚園によっては布をランチョンマットにしてその上でお弁当を食べたり、お弁当やコップをしまうものを 巾着型の袋にするよう指示があったりと様々です。
お弁当や給食のセッティングでは、お子様たちは箸セットやコップなど“出すこと”は何とか出せるのですが、“しまう”のは出すよりも何倍も難しいのです。
ご家庭では“お弁当ごっこ”称して、お子様ひとりで出し入れの練習をしてみるとよいかもしれません。
入園までの4ヶ月あまり、“入園のための準備”を日々の暮らしの中に取り入れていくと、入園後お子様たちは戸惑うことなく、お母様のいない生活にもすぐ馴染め、楽しく園生活を送れることでしょう。
チャイルドアイズでは、新入園に関してのアドバイスもさせていただいています。
どうぞお気軽にご相談ください。
桜咲く4月が待ち遠しいですね。
(上原)