2022-03-24

チューリップの花から教わること


 ここにきて急に暖かくなり、お彼岸前からにもう桜の開花を耳にするようになりました。

早くサクラに会えるのは嬉しい反面、入学式の頃にはもう散ってしまうかしらと新入生のご父兄の気分になったりもします。


 私は毎年、無事に春が迎えられることを祈る気持ちで、我が家にチューリップの球根を植えています。

というと、とても世話をしているように聞こえますが…植えてからは、そのまま置きっぱなし。

もちろん、お水くらいはあげるのですが、大雪の予報が来ても、他の植木は屋根のあるところに避難させてあげても、『チューリップさん』はそのまま今年も、土の上にたっぷり雪が積もった日もありました。

それにもかかわらず、今年もちゃんと芽を出し、葉の間には、いつのまにかツボミが見え隠れしています。


 実はチューリップの蕾は、植える前にすでに球根の中に作られているのですが、チューリップの球根には「冬の寒さを自分のからだで感じて冬の通過を確認しないと花を咲かせない」という性質があるそうなのです。

球根は寒い冬に土の中で寒さに耐えながら、ひと花咲かせる夢を見て、春の訪れをじっと待っているというわけです。


 この話を聞いたとき、「なんだか育児と通じるものがあるような…」と私は思ってしまいました。

 寒いところではかわいそう・・と温かいところに置いてしまっては、春になってもチューリップの花は咲かないのです。

親は、つい子供に厳しい環境を避けるように保護してしまいます。

それは、親として当然の思考です。

でも、必要な厳しい経験も奪ってしまっては、お子さんの蕾の花を咲かせることができなくなってしまうのかもしれません。

「かわいい子には旅をさせろ」という言葉が、チューリップからも聞こえてきそうです。


 そんなチューリップの花ことばは「思いやり」

春の訪れを伝えるニュースを傍目に、世界には悲しいニュースがあふれています。

世界中が思いやりに満たされ、一刻もはやく悲しい人間同士の争いがなくなることを祈ってやみません。

2022-3-24

(山本) 

 

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