夏の楽しみの一つに全国各地で開催される夏祭りがありますが、新型コロナウィルスの影響による中止が相次ぎました。
そんな中、緊急事態宣言が解除されたことを受け、今年は数年ぶりに開かれる地域が増えているようです。
青森県ねぶた祭、福島県相馬野馬追、京都祇園祭、秋田竿燈まつり、福岡県博多祇園山笠、高知県よさこい祭り...3年振りの開催となる祭りもあり、楽しみにされている方々も多いのではないでしょうか。
それぞれの祭りには長い歴史があります。
例えば京都祇園祭の起源は平安時代の869年まで遡り、当時京都各地ではこびっていた疫病を鎮めるべく行われたのがその始まりとされています。
私たちもコロナという新種のウィルスの出現により、不安と心配を抱えた日々を送っていますが、現代のように医療が発達していない中での疫病の蔓延を考えると、当時の人々の不安は相当なものだったと予想できます。
神に祈り、終息を願う、まさに「神頼み」に頼る他、手立てがなかったのでしょう。
withコロナと言われる時代。
最近、感染者数が再び増え始め、夏祭りも突然の中止を余儀なくされるかもしれません。
依然として終息の見通しが立たずに不安な状況下ではありますが、感染対策をしっかり行った上で、形態を変え、工夫の中、開催される夏祭り...それぞれの歴史や起源、またその背景にある時代を学び、コロナ終息の願いを胸に、夏祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2022-7-20
(松島)