小学生になると月1回ビンゴの授業があります。決められたテーマについて事前に調べ学習をし、発表します。
毎回、楽しみにされている生徒さんも多いと思います。
5月のテーマは「気持ちを表すことば」でした。
嬉しい、悲しい、悔しいなどの形容詞だけでなく、胸が痛い、胸が躍るなどの慣用句表現も多く見られました。
発表の際には気持ちを表す言葉に加え、どんな時に使うのか、またそれらを用いた例文も発表されました。
このような語彙力をつけることは、表現力、読解力、理解力の向上につながると言われています。
ところが、最近よく耳にする「やばい」という言葉の意味の多様さに語彙力低下の危機感を覚えます。
危ない、あやしい、びっくりした、緊張する、かわいい、おもしろい、楽しい、美味しい、感動した、最高だ、緊張するなどなど、実に多くの場面で日常的に使われています。
本来の否定的な意味で使われるだけでなく、肯定的な意味でも使われ、様々な感情や状況を「やばい」のひとことで表すことができます。
この様な言葉を多用する現代において、子ども達の語彙力をどう育てるのかを考えていく必要があります。
読書をすること、そして、お子さまがまだ見聞きしていないことばをたくさん織り交ぜてお子さまとの会話の時間を楽しんでください。
「どういう意味?」と疑問を持つことが語彙力を高める第一歩につながるかもしれません。
(松島)