『アクティブラーニング』 最近、教育関連の番組や雑誌で取り上げられているキーワードなので、耳にしたことがある方も多いと思います。
“能動的学習”と訳される、『アクティブラーニング』とは、授業方法のひとつで最近はこの方法の授業を取り入れる小学校も増えてきており、2020年に予定されている学習指導要領の改訂で本格的に導入されるそうです。『アクティブラーニング』を用いた授業では、与えられた課題について子供たちが考える時間が多くなります。
これからの時代、“知識を使う力”だけでなく、今以上に、思考力・判断力・表現力など“考える力”が必要になってくるのです。
しかしながら“考える力”は一朝一夕には身に付きません。
それに対して、ご家庭でできることとしては、親御さんがお子様に幼稚園や学校でのできごとを聞いて話しをさせたり、お子様が分からないことを一緒に調べたりすると良いかもしれません。それらのことにより、表現力(伝える力)が培われ、主体的に学ぶ楽しみを見つけ出し、知ること(学ぶこと)にさらに積極的になるでしょう。
チャイルドアイズでは、小学生に『思考力アドバンス』というテキストを使っており、そのカリキュラムとして4週に一度、マスに“ことば”をいれて行う『ビンゴゲーム』を行っています。
思考力にビンゴゲーム?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、ビンゴゲーム自体は楽しく、参加させる生徒さんもお勉強というよりはイベント的な感覚で楽しんでいるようです。しかしながら、ビンゴゲームをする前の週にはビンゴのマスに入れることばを調べてくるという課題が出されます。
お子様たちは 出されたテーマについて図書館に行って調べたり、インターネットを使って調べたりと、それぞれの方法を工夫しながら翌週のビンゴゲームの日に備えます。いわゆる“調べ学習”です。
親御さんにも、調べ学習が、これらからのアクティブラーニングを用いた授業でも取り入れられることをお話しし、低学年のお子様には一緒に調べていただくようにしています。
今月のテーマは『職業』。お子様たちが思い浮かべる身近なものとしてはお父様のお仕事や将来なりたいものなどがあると思いますが、職業について調べるうちに“お医者さん”のことを“医師”と言ったり、“学校の先生”のことを“教師”と言ったりすることも知ったようです。職業として、中には、現代らしく“ユーチューバー”を挙げてきたお子様もいました。さらに、深く調べてみると、職業には、資格や技術を習得する必要があるもの。その資格を取るために行く学校や資格試験、技術を学ぶ場所があることなどもわかりました。
ことばのビンゴゲームを行うための調べ学習ですが、このように調べた内容は広く、そして深く学習や意欲に繋がっているように思えてなりません。
一朝一夕には身につかない“考える力”だからこそ、積み重ねが大切だと考えております。チャイルドアイズのテキスト『思考力アドバンス』では、思考力を養うプリントだけでなく、楽しみながら調べ学習の実践をしています。
2018-5-22