すでに1年の半分が過ぎました。
新しく始まったクラスや学校に子供たちが慣れてきて、お教室のはじめには、この1週間で体験したことや面白かったことで話が盛り上がることもしばしば....。
限られた時間ですが、きらきらした瞳でお話をしてくれる子供たちに、私たち講師も元気をもらっています。
さて、この時期になると、いろいろな場所で七夕飾りが飾られます。
チャイルドアイズ経堂校でも、笹を飾り、子供たちに短冊にお願い事を書いてもらい飾っています。
「○○が欲しい」
「○○になりたい」
「○○できるようになりたい」
子供たちの素直なお願いがたくさん下がっています。
そんな中....
小学校1年生のYちゃんは短冊が渡されると、すぐに表だけではスペースが足りず、裏も使って熱心に書き入れていました。
彼女のお願いは、「お父さんとお母さんがいつまでも幸せでいること」でした。
子供が自分自身への欲求ではなく、お父様とお母様の幸せを願う...
いかにそのお子さんがおうちで慈しまれているか、
お父様とお母様がお子さんに伝わるような幸せな様子でいるのか、
目に見えるような気がしました。
Yちゃんには、「素敵なお願いだね、誰かの幸せを願える子はきっと幸せになれるよ!」と声をかけました。
別のクラスですが、やはり小学1年生のSちゃんは、ちょっと恥ずかしいのか隠しながらお願いを書き込んでいました。
彼女のお願いは、「みんなの願いがかないますように」でした。
やはり自分だけではなく、他者への温かな視線を感じました。
彼女は活発でどんどん自己主張ができるタイプのお子さんですが、とても大きな視野を持っているように感じました。
どのお願いも本当に素敵なお願いです。
お願い事に善し悪しはありません。
しかしながら、小さな短冊の小さなスペースに、その子が何をどう表現するか...
この七夕飾りの活動を通して気づかされるのは、子供たちの持っている願いの種類だけではなく、子供たちは普段どんなことを感じ、考え、心の中に育んでいるか、ということです。
お教室では、子供たちの能力が伸びるよう働きかけていますが、子供たちの個性に合わせて、ひたむきに伸びるような関わりと同時に、ご家庭と協働して視野や心が広がり、豊かになるような関わりを心がけていきたいな、と改めて感じました。
2012-6-30