10月25日付朝日新聞に、ベネッセの調査に関する記事が掲載されていました。
母親が子供に、小学校入学前に身につけて欲しいと考えているのは、次の三つだそうです。
① 挨拶できる。
② あきらめずに挑戦できる根気。
③ 人の話を最後まで聞ける態度。
挨拶がきちんとできるということは、周りの人を認識し、自分からメッセージを発信することが出来るということです。最終的には、コミュニケーション能力が高いことに辿り着きます。学校生活においても、就職活動でも!人間関係を円滑に進め、且つ、上手に自己アピールするために、最も身につけたい能力です。携帯電話やパソコンが普及した今こそ、「直接、人と関わること」が上手に出来る力が必要ですね。最近は、中学校でも先生や友達と上手くコミュニケーションをとるための授業を、取り入れているところがあると聞きます。
根気は、もちろん一朝一夕で身につくものではありません。
日々、達成感と親や周りの大人から、すごいね、がんばっているね、と認められることでお子様が自分を肯定し、「よし、もっとがんばってみよう」と新しいことに挑戦することの積み重ねから生まれるのです。
人の話を最後まで聞ける態度・・・これは前にもブログでお伝えしました。
まず、親がしっかりお子様の話を受けとめて聞くことから始めましょう。共感とオウム返しで、お子様自身が解決法などに自分で気づけるように導くのです。
自分の話をきちんと話を受けとめてもらえる安心感があると、自分も人の話を聞いてみようと、受け入れる余裕がでてきます。
この三つの力は、人として生きていくための土台となる力だと思いませんか?
平仮名や漢字が書けることや、足し算、引き算も、この三つの力があれば、就学してからスタートしても十分習得できると思うのです。そして、この力を身につけるよう育てることが、親から子への最大のプレゼントではないでしょうか?
ベネッセの記事の最後は、東京大学大学院の秋田喜代美教授がこう結んでいらっしゃいます。
「子供が小学校で学ぶための基本的な力を身につけるには、親がヒントを与えたり励ましたりして、自分で考える機会を与えることが大切です。」
まさにチャイルドアイズの講師が目指す知能育成のレッスンです。
レッスンの間に、教えられるのではなく、お子様があきらめずに試行錯誤して考える過程で、自分で何かに気がついてくれると、私は心の中でガッツポーズをしております。
簡単に教えてもらった知識や答えは、忘れてしまうことも多いです。しかし、自分で苦労して辿りついた答えを忘れることはありません。
チャイルドアイズの受験クラスでも、先ほどの三つの力を伸ばすことを基本にしております。
小学校受験というと、何か特別なことをしていると思われていませんか?
私立でも国立でも、求められていることの基本は同じです。受験に向けて準備をすることは、小学校に進学してから、お子様が成長する土台を作ることなのです。
2012-10-26