先日電車に乗っていたときのことです。3歳くらいの4組のお子様連れの親子が電車に2組ずつ向かいあって座っていました。
お稽古帰りでしょうか、一人の女の子が大きな声で話すのをお母様が「電車の中だからもっと小さな声でお話ししましょう。」と注意していました。いったん静かになったものの、今度は反対側のお友達のところに歩いて行ったり戻ってきたりを繰り返しはじめました。「揺れて危ないし、電車の中でうろうろしたら他の方にご迷惑ですよ。ちゃんと座りなさい。」と注意されても行ったり来たりをやめません。
すると、一緒にいらしたお母様の一人が「動かないゲームしない?」とおっしゃりました。
「動いたら負けよ。」子供たちは背筋を伸ばし手はお膝で真面目なお顔で固まってしまいました。動く人がいないか、真剣に見張っていました。
「静かに」とか「動かない」と注意するより楽しみながらお行儀よくさせる魔法の言葉「○○ゲーム」です。
こどもたちはゲームが大好き、レッスンの中でもこれから楽しいゲームをしますよ。というとこどもは目を輝かせます。
課題をするときも、くじ引きで引いたカードをやってね。というだけで課題をするのが楽しくなったりします。
こどもは遊ぶのがお仕事、こどもは楽しみながら学習すると、思考力や集中力も倍増します。こどもたちが目を輝かせ楽しくできる環境作りこそ、躾やお勉強に大切なのではないでしょうか。楽しいレッスンのなかからお子様たちの力を伸ばせるよう努力していきたいと思っています。
2015-5-19