暑い夏も過ぎ、気がつけば夕方秋の虫の音に心癒される季節になりました。
コオロギ・スズムシ・マツムシ・クツワムシ・・・ 今鳴いている虫は何かしらね?
そんな会話も聞こえてきます。
コミュニケーション力が求められる昨今ですが、こればかりはすぐに身につくものではありません。親は子どもに豊かで楽しい人間関係を築いていってほしいと願います。子どもにとっては、お母様やお父様との会話が初めてのコミュニケーションです。
日本語はとても豊かな表現ができます。繊細な気持ちも繊細なことばを使って表現するとより伝わりやすくなりますね。本来日本人はとても細やかな心情や描写を伝える時、豊かに表現できることばを使ってきました。
雨は「ぱらぱら」、「しとしと」、「ざーざー」、風は「そよそよ」、「ごーごー」、雪は「しんしん」と、色も「萌黄色」、「茜色」、「群青色」等、実に豊かです。
そんな豊かなことばもそれを表現したいという感覚を持ち合わせていないと無用なものとなってしまいます。
人間がもともと持っている感覚、「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」この五感を磨きながら、ご家庭でことばの表現力を豊かにできるのは料理と食卓です。
玉ねぎの皮をむきながらツンとした臭いと目に染みる感覚や、できた料理の彩りや食材が変化した様子等、ほんの少しお手伝いさせるだけでも食卓での会話が弾みます。日本の食文化の伝承もでき、季節の野菜や果物も覚えられます。
今でしたら、栗やさつまいも、柿も美味しいですね。最近では口にする機会が少なくなりましたが、渋柿を食べて「渋い!」という感覚を知った方も多いと思います。食を通して口に入れた食感も表現することばも豊富に身に付きます。 油揚げを斜めに切った時、「△が二つできたね~」なんて発見もあるかもしれません。
夕食を作る時、お子様にお手伝いしてもらうことは、巧緻性を高め、五感も磨けて、ことばの表現力もつけられる最適な機会です。
日本語力はコミュニケーション力に繋がります。
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2015-09-22