今年は、ようやくちょっとコロナを意識しないでお花見ができるかも…と、春が待ち遠しい季節になってきました。
まだまだ油断はできませんが、小さいお子さんは、生まれてきてから人生の半分くらいの時間をマスクをして生活してきたのかと思うと、なんともやりきれない気持ちになります。
ところで、小学生のお子さんとお勉強していると、かならず、保護者の方からご相談を受けるのが、「先生、どうしたら、不注意なミスがなくなりますか?」という質問です。
ケアレスミスは学力の高低にかかわらず、誰にでもあるものです。
ケアレスミスがなくなれば、テストの点数は上がりますし、本人の自信ややる気の向上にもつながります。
ただ、わからない算数を教えるのは、いくらでも工夫できるのですが、これほど難しいことはありません。
こればかりは、私も毎回毎回、お答えに困ってしまいます。(なんといっても、私自身が、子供のころから注意されてきているし、良くなるどころか、歳をとって、ますますひどくなっている有様)
授業中にお子さんたちには、問題文は丁寧に読んで、大事なところはアンダーラインを引こうね、とか、計算問題では、途中経過の計算式も丁寧に書こうね、問題を解き終えたら、「見直し」をしよう・・・
など、当たり前のことですが、何度も伝えています。
しかしながら、保護者の皆様もきっと同じことを言っているはずで、それができれば苦労しないのです。
そんな中で、興味深い記事をみつけました。
“靴を揃える”習慣をつける
家に帰ってきたお子さんは、“玄関で靴を揃えて”いますか?
簡単なことですが、勉強とは一見関係のないようにも感じますよね。
ですが
“自分が行った行為を振り返って確認し、ズレがある場合は修正する” という習慣は、テストのときだけ気をつけてもなかなか浸透しません。
毎日の生活で自然と見直しをしている子どもは、テストでも見直しや「間違っていないかな?」の確認ができるようになります。
本当に簡単なことなのですが、これ(靴をそろえること)ができると小さなミスをしない子に育ちます。
なぜかというと「振り返る」という習慣が身についているからです。
なるほど・・・と思いませんか?
自分の日頃の行動を、ちょっと立ち止まって振り返る・・・この生活習慣こそが、テストのうっかりミスをなくすのです。
これなら、小さいお子さんでも、すぐに実践できますよね。
小学校の受験クラスでも、上履きを脱いでシートに座る・・・というときには、かならず『脱いだ上履きを自分の方に向きを変えて揃える』という指導をしています。
これは、単に『きちんとしている』ということを評価するだけではなく、そのお子さんに、『自分の行為を見直して修正する』という習慣があるかを見ているのかもしれないと、あらためて、丁寧な暮らしの大切さを認識しました。
慌てて、お玄関を確認した私です(汗)
ぜひ、保護者の皆様も一緒に実践してくださいね。
2023-02-24
(山本)