2023-10-17

小さな習慣


  先日、本屋に立ち寄った時、手に取りやすいように平置きされている本の中に、“子どものためのお片付け本”なるものが何冊かあるのに目が留まりました。

平置き陳列ということは、売れ筋ということでしょうか・・・

興味関心のある親御さんが多いのかもしれません。

『片付け』と言えば、私にとっても家事の永遠の課題に匹敵する終わりなきものではありますが、子どもにとっての片付けとはどんな内容なのでしょうか。

その何冊かにさっと目を通すと、子どもは小さいうちから片付けの大切さを教えるのが必要である。

そのためには、整った空間(部屋)は気持ちがよいことを体感させる。

片付けのノウハウは身近な親が教えるが、“一緒にやりながら”徐々に自活できるようにしていくことが大切。

また、『片づける』という言葉ではなく『もとに戻す』という表現だと子どもにはわかりやすい。

など、親が教えるための内容でした。

確かに、大人のための片付け本には、物の数を減らし、“枠”である収納場所に収める、その結果、空間や心や時間までもが整う、ということが書かれているものが多いので、その点ポイントが少し違うのかもしれません。

いずれにしても、整っているということは、素敵なことです。

 私たちチャイルド・アイズの授業でも、知育の授業をしている机の上は整えるよう心掛けています。

例えば、幼稚園児クラスでのカードを何種類も使うカリキュラムの場合は、カードを種類別に仕分けして机の上に並べ、一つの課題が終わったら使ったカードはもとに戻すようにしています。

そうすることによって、次の課題に取り組む時には、目的のカードをすぐ探し出せ手に取ることができ、課題に集中することができると考えています。

また、2歳前後の小さなお子様のクラスでも、一つの教材で遊んだ後はそれを片付けてから次の教材を出し、遊ぶようにしているのです。

使ったおはじきを一緒に片付ける際にも、お子様には『同じ色の場所に戻してね』など色別に整えながら片づけるように声掛けしています。

初めのうちは、色分けなどおかまいなしにはバラバラっとケースに入れてしまっていたお子様も、繰り返し色分けしながら片づけていると、次第に同じ色に仕分けしながら一人でも片付けられるようになります。

また、少し成長したお子様には、『おはじきは1つずつバラバラに片付けるのではなく一度に同じ色を集めた方が速いね』などの声掛けをすることもあります。

片付けの効率化ですね。

『片付ける』という行為は“特別”なものではなく、よりよく次の行動をするための行為なのです。

“ひとつのことが終わったら片付ける”そうすることを繰り返していくうち、そういう行為が“ふつう”になっていくものなのです。

2歳のお子様でもそれは同じで、次の“お遊び”をやりたくてサッサと片付けます。

・・・ということは、チャイルド・アイズに通われているお子様たちには『子どものための片付け本』は必要ないということでしょうか・・(笑)

本来は、知能育成を目的として授業を進めている教室ですが、知育の内容だけでなく、授業での小さな習慣がお子様の生活を整える習慣になればいいなと考えて日々の授業をしております。

小さな習慣、大切ですね・・・

2023-10-17

(上原) 

 

チャイルド・アイズ経堂校 Copyright 2008 All Rights Reserved Baby Blog Designed by Ipiet | All Image Presented by Tadpole's Notez